サイクルカウンター応用回路



  1. L メータ (フランクリン型インダクタンスメータ)


  発振周波数の測定値から演算して 無線用などの小さ目の L に対し、(測定範囲は狭いが、)割合正確に測定できる方法としてこれを作ってみた。

  入力側の、フランクリン発振回路を用いた LC発振回路(周波数: f = 1/(2π√(LC)) )からの信号を、外部ソース T0CKI (RC5)で受け、8ビットモードタイマ0カウンタ(分周比 1/1)で 1/256 分周した後のオーバーフローした回数 A を記録し、タイマ1の割り込みで 1秒間カウントして得られた 周波数の数値を  FFF = A*256 + TMR0L とする。(T0CKI入力では、TMR0Hは常に0)
  被測定インダクタンス L は、参照コンデンサ CREF =510pF(マイカ) + 20pFトリマ として、100μH以上になると 別のRC発振に遷移して 1/(2π√(LC)) の関係から外れる。また、トータルL+ L=10μH以下では、発振周波数が5MHz以上になると出力が3.5V以下に低下して測定不能となる。 コンデンサーは、容量が正確にわかっていることが必要。マイカの代わりに 温度補償セラコン(温セラ)でも良い。
  (* 有効数字4桁なので、回路図では RC4を T0CKI入力のコントロール用につなげたが、51Ω抵抗も含め ここでは必要ない。 また、周波数測定用プリアンプも必ずしも必要ない)

 

  PIC12、16シリーズのRAM容量に制限がある小型のものでは、計算には ブレセンハムアルゴリズムを用いたが、PIC18シリーズでは最小の PIC18F14K50 でも RAM容量が充分なので、多倍精度の整数型、小数型変数を用いて簡単に、直接 演算することができる。
  ただし、@ 用いるすべての変数について整数型の長さを(この場合は) unsigned long に揃え、A 整数型−小数型間の変換(型変換)をあらかじめ行なう必要がある。

     A、TL も unsigned long に統一 ・測定周波数(整数型・long FFF) → 小数型へ変換(倍精度小数型・double F、  F = FFF で変換される)

     → 倍精度小数型で演算: L(μH) = 1000000/(4π2 × FF(MHz)2 ×CREF(pF)) − L(μH)
        = 1000000/(4*3.1416*3.1416*FF*FF*520)−14.36

     → double L に10000を掛けて(小数点以下が切り捨てられないように)、 long LL に変換 → lcd_putui 等の10進表示関数(これもlong変数)で展開・表示

  *  ・ char          1バイト        0 〜 255
     ・ int            2バイト   −32768 〜 32767
     ・ unsigned int    2           0 〜 65535
     ・ long          4バイト   −2147483648 〜 2147483647  (* long 型整数値には 最後に L を付ける(12345678L など))
     ・ unsigned long  4         0 〜 4294967295
     ・ double        8バイト    ±10-307 〜 ±10308   (** float 4バイト ±10-37 〜 1038 は、一度doubleに変換するので、あまり用いられない)


 


  測定可能なインダクタンスは、この回路の場合は、 L = 0 〜 80μH 程度となる。 直列に入れた L ≒ 14.36μH (トロイダルコア FT37−61に 15T)は、温度変化するので、測定端子を導線で短絡した場合、0近くの値: 0 〜 .1 になるように 20pFトリマコンデンサーで調整する。 3.5〜7MHzFCZコイル程度の シールドコイルで作成したほうが良い。

  (* 周波数カウンターとして測定周期が 実質1秒であるように、4.000MHzクリスタルオシレータによって、LCD下段の周波数の表示値が 40000XX になるように、あらかじめ TMR1Lの値を調整した。)
 

  ● ソース


  ● 全く同じ方法で、基準 L を用意して、C (キャパシタンス)メータ とすることができる。(上の切り替えSWで L/Cメータにできる) 測定範囲外では エラーメッセージを表示してもよい。

  ● また、倍精度小数演算が自由にできるので、数字キー専用のキーボードがあれば、10桁LCD表示の 電卓を簡単に作ることができる。




  2. 8桁LCD周波数カウンター:


  1.と同様に、unsigned long 変数を用いることにより、簡単に 8桁〜10桁の周波数カウンターを作ることができる。

  レンジ切替は、タクトスイッチによる INT1割込み(低優先)で行い、
     レンジHigh: TMR0のプリスケーラー1/8、 FFF = (A*256 + TMR0L)*8 、
     レンジLow:  TMR0のプリスケーラー1/1、 FFF = A*256 + TMR0L  
として計算した。 T0CKI のプリスケーラーは 30MHz以上まで計数できるが、T0CKI 自身は 1/1(分周無し)では 5MHzくらいが限界となる。 (T1OSCIでは しばらく0で急に1に上がると数え落しが出るのでカウント入力として使えない) レンジHigh は、高周波側を測定できる代わりに 表示は8の倍数となる。( 注) T0CONのプリスケーラは 4桁目の値が 1でOFF(1/1))

  ゲートタイムはすべて 1秒に固定した。 外部の12.8000MHzクリスタルオシレーターより T1OSCIへ入力し、ゲートタイムの調整を、タイマ1割り込みの TMR1H、TMR1Lの設定で行なったので、測定精度は 5 〜 6桁となる。 CCP1CONを用いて コンペアの数値の一致による割込みにしても良い。この場合、ポストスケーラーでさらに1/16分周できるが精度は同じ。
  さらに精度を上げるには、精度の良い水晶発振子(12MHz)のコンデンサーの片側をトリマにして調整、あるいは、微調整付きのクリスタルオシレーターを用いる。

  T0CKIへの入力は、隣の RC4をゲートとして用い、タイマ1割込み処理の時間には 出力用・0 として 入力インピーダンスを下げ、強制的に信号入力を遮断するようにした。 切替えSWから入力側までの配線は 同軸ケーブル(1.5D2V)で行なった。

  また、入力のプリスケーラーには 74AC390 (0 〜 180MHz)を用い、1/100 に分周し、RC2のON−OFFより切り替えた。(1/10では高調波をかなり含む) ハイインピーダンスなので これだけでも結構感度は良いが、さらに必要なときは プリアンプをつける。(そのまま 3GHz等のマイクロ波用のプリスケーラー(最大1/256分周)を付けることもできる。)

   

 

  各クリスタルオシレータによる 校正後の測定結果は(いずれも Highレンジで)、 4.000MHzで 3.999928、 14.31818MHzで 14.318104、 48.000MHzで 48.002608 となった。 プリスケーラーを入れた結果は、 48.000MHzで 48.0000、 125.0000MHzで 124.9984。 また、周波数の連続変化にも追随して、ちらつきもなく なめらかな動きだった。

 

  ● ソース



     § きれいな式 と 汚い式:


  神様が造られた自然の摂理を表す式は、きれいなエレガントな形式になっています。 シュレディンガー方程式のような量子力学の微分方程式は、せいぜい2階で、その解は 複素数の指数関数レベルですべて表現されます。ニュートン力学や熱力学、電磁気学などの古典物理の方程式も、せいぜい2階までです。 相対性理論は、光速一定という特殊な原理によるので、 粘性方程式のような 非線形方程式(重ね合わせの原理が成り立たない)になっていますが、それでもせいぜい2階のテンソル方程式です。

  これに対し、多くの要素を含む実験式など、多元変数を統計処理する式は、法則性などを持たず、X.XXXの0.XXX乗の分数式など、かなり”汚い式”になっています。コンピューターは、好き嫌いせずに、忠実に計算してくれますが ・・・。 筆者がいた会社の技術報告会で、ある担当者が、希土類などの多くの元素を混ぜて作った磁性膜について、その磁気特性の要因を説明していましたが、非常にきったない式を示して、部課長たちに、いかにもこれが 汎用性を持った式であるかのように説明していたので、隣に座っていた友人はここで一言、”何をイットリウム ・・・”。


    「初めに、神が天と地を創造した。 地は形がなく、何もなかった。 やみが大いなる水の上にあり、神の霊は水の上を 動いて(=舞いかけて)いた。 そのとき、神が 「光よ。あれ。」 と仰せられた。すると光ができた。 ・・・ 第1日。」 (創世記1:1−3)
   ・・・・・ 量子力学的な”水面下の波動”、そして、「光」が、他の何よりも第1優先的に造られていること。 光速一定のため、時間と空間のほうがロレンツ短縮する。

    「神が天を堅く立て、深淵の面に円を描かれたとき、わたしはそこにいた。 ・・・・ わたしは神のかたわらで、これを組み立てる者であった。わたしは毎日喜び、いつも御前で楽しみ、神の地、この世界で楽しみ、人の子らを喜んだ。」(箴言8:27−31)
   ・・・・・ 大水の上に 円を描かれた(電子軌道、スピン)。 御子イエス様が御父とともに 天地万物を創造された。その組み立てられたものすべてには、御子のしるし(自然対数の底 e )が存在する。

    「神は北を虚空に張り、地を何もない上に掛けられる。 ・・・ 水の面に円を描いて、光とやみとの境とされた。」(ヨブ記26:7−10)
   ・・・・・ ”地動説”、地球が宇宙空間に浮いて存在し、太陽の周りを軌道運動すること。 重力の逆二乗の法則。

  「なぜなら、万物は御子にあって造られたからです。天にあるもの、地にあるもの、見えるもの、また見えないもの、王座も主権も支配も権威も、すべて御子によって造られたのです。万物は、御子によって造られ、御子のために造られたのです。御子は、万物よりも先に存在し、万物は御子にあって成り立っています。」(コロサイ1:16、17)
   ・・・・・ キリスト・イエス様こそが、天地万物を造られた「王の王、主の主」であること。そして、再臨の時には、すべてのさばきをなされること。

    「しかし、今の天と地は、同じみことばによって、火に焼かれるためにとっておかれ、不敬虔な者どものさばきと滅びとの日まで、保たれているのです。」(Uペテロ3:7)
   ・・・・・ E = mc2 、広島型原爆のエネルギーに相当する質量欠損は 1円玉(1g)程度。



  光は電磁波であり、マクスウェルの電磁波方程式に従います。 神様は、大宇宙の真空中に、誘電率 ε0 と 透磁率 μ0 を定められ、光速 c = 1/√(ε0μ0) を どの慣性系から見ても一定(約30万キロメートル毎秒、地球を7回半)とされました。 (マクスウェルの方程式自身は、ロレンツ変換に対し不変です。)
  回路電流の方程式(2階微分方程式)についても同様です。 (抵抗 R を無視した場合、)キャパシタンス C と インダクタンス L によって、 LC共振周波数の式
       = 1/(2π√(LC)) が与えられます。  ( → 電磁場の直交性

  芸術作品は、”作者”の性質を反映します。 自然の摂理を見るとき、それらを創造された「神」の、偉大なる創造性厳格さ知的なこと、そして、エレガントな美しさを見ることができます。さらに、複素数の指数関数の中に、神の三位一体、および、「預言性」、「永遠の存在」を見ることができます。 ( → 数学思索の不思議、 預言と終末の自然啓示 )



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